TOMOSTA

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一を聞いて十を知ったつもりになってはいけない

一を聞いて十を知るとは、物事の一端を聞いただけで全体を理解することである。

賢者ほどこの能力に長けているが、それは必ずしも正解ではなく、全体像のピースを埋める手間が短くなったと捉える方が賢明と言える。

例えば、1冊の本を読んだとして、10冊分の本の内容を理解することはボリューム、要点の量から考えてみて、不可能に近いというのは客観的に見て分かるだろう。

ただ、賢者であるが故に、時間軸で考えて、何も具現化された内容を細かく理解する必要性はないと感じたり、フレーズから派生させれば事足りると思い込んでしまうパターンがある。

よくこの問題集だけ抑えれば、テストで〇〇点取れるというが、実際、当人に合った問題ボリュームにそぐわなければ、決まった点数というのは取れないだろう。

一を聞いて十を知るというのは素晴らしい能力の一つであるが、一を聞いて満足して九知る機会を損失するとなると話は変わってくる。

意外とこれに気がついている人は少なく、大概は有耶無耶になって海底で呼吸していると思う。

多分、一つの言葉を理解するためには幾つかの本を読む必要があり、その量をこなさない限り、意義の絶対値というのは崩れてしまうだろう。