TOMOSTA

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到達できない絶対知に価値を置くのではなく

ドイツ観念論で知られる哲学者ヘーゲルは絶対知、即ち、知識の最高段階としての哲学的知識をそれに定めた。

端的に言うと、生涯における経験の最上理解であり、それ故、世の中の全てを理解するのは不可能だと位置付けた。

若いうちにたくさん経験を積んでおきなさいというのはそう意味、意図がある。

で、今回、私が書きたい内容はその点ではない。

人生という観点において、有限時間における知識を己の最大限、研究レベルまで昇華する生き方を選択するのではなく(可能であれば、そのプロフェッショナルを目指す)、ある程度のレベルまで到達したら、経験を軸にした生き方を歩むべきであると主張したい。

正直、本に書かれている内容で満足し切っている人は個人の知識の限界に留まり、そこから抜け出すことさえ困難である。

また、無知の知にたどり着いた先にある多方面の芸術を理解するには寿命がいくらあっても足りないと実感するはずである。

経験に価値を置くというのは大人になればなるほどその意味の奥深さを理解できるので、今の内に色んなことに挑戦して楽しむのをお勧めする。(意味は履き違えないように)