物事はシンプルに考える
物事は常にシンプルに考える。
混合物は色々な物質が混ざり合って成り立っているが、元を辿ると一つの物質にたどり着く。
文章も同様に、着飾っている修飾語を全て剥ぎ取っていけば、抽象的だけど唯一無二の美しい表現にたどり着く。
花というたった一つのワードでも、これほどまでに感銘を受けるのは私たちの創造性がそれを際立たせるからである。
複雑な問題に対する解は自ずと複雑になるが、煩雑と混合してはいけない。
難式に対し、極限のシンプルさを追求できないのは高度な計算を要求されるから他ならない。
ただ、身近に存在する物事はほとんどシンプルに因数分解できる。
おまけに前例もついているので、因数分解の精度は否応無しである。
モノに執着する生き方を剥ぎ取れば、良い睡眠、良い食事、良いコミュニケーションそれだけで人生が幸せになるという古代ローマの教訓がいかに正しいかが理解できる。
数学の悪魔はこういった肝心な物事の穴を塞いでしまうほど威力があるとは思ってもいなかったが、ぼんやりと光が見え始めた頃にようやくその存在の高尚さの影を崇拝していたことが分かった。
義務教育のその先にある学びの意味を理解できる人は絶滅危惧種になってきているが、こういったシンプルさの意味を理解できるようになれば、一人前になれると思うので、是非、この考え方をマスターしていただきたいです。